忘れ物が多い子が忘れ物をしなくなる方法

忘れ物のカバン

 

中学生に勉強を教えていると、
忘れ物をする子が必ずいます。

 

子どもが忘れ物をしてくると、
本人が困るだけでなく、
周りの子も迷惑することがあります。

 

よく忘れ物をしてくる子に、
どのようにはたらきかければいいでしょうか?

 

 

忘れ物をされて困った体験

 

定期テスト前は中学校から
テスト範囲表」が出ます。

 

塾は生徒たちに良い成績を修めてほしいので、
テスト前のベストな計画を立てる必要があります。

 

そのためには、できるだけ早くテスト範囲を知りたいのです。

 

先日、テスト範囲が出たら持参するよう言ってあった中1生が、
全員持ってきませんでした。

 

プチっと切れそうになったのですが、
なんとか我慢して「持ってきてくれ」と叱りました。

 

1、忘れてはいけない理由を話す

 

なぜテスト範囲が必要かわかる?

 

私は生徒たちに問いかけました。

 

みんなポカンとしています。

 

僕はみんなに自分で決めた目標点数を取って、
喜んでもらいたいと思っている。

 

だから、範囲がわかったら範囲に合わせて
テスト勉強の計画を立てたい。
そのために範囲表が必要だ。

 

僕はみんなに協力したいと思っている。

 

だから、みんなも僕に協力してほしい。

 

このように話しました。

 

次の日、中1生の一人が
学校の帰りに塾に立ち寄って
範囲表を見せてくれました。

 

理由を話せば、彼らは理解できます。

 

忘れたことに腹を立てる気持ちもわかります。

 

しかし、感情をぐっとこらえて
忘れてはいけない理由を伝えましょう。

 

2、どうしたらいいか考えさせる・提案する

 

どうしたら忘れないと思う?

 

次は、今後についての話をしました。

 

塾でなくとも、約束事は守る子になってほしいですね。

 

そのためには自分でアイディアを考えさせましょう。

 

ノートに書いておく!」と
ある子が言いました。

 

「手に書いて帰る!」のアイディアには、
「汗かいたら消える!」と反論が出ました。

 

それぞれが自分の考えを出したら、
実行させるといいでしょう。

 

また、忘れない方法の提案もしてみましょう。

 

そうだね、それもいいね。
僕はふせんがいいと思うよ。

 

小さいのを買ってきて、
メモ代わりにして、
忘れてはいけないこととか書いて
筆箱に入れておく。

 

筆箱は、学校でも家でも毎日見るでしょ?

 

筆箱を開けたら、必ずメモが見える。
何回も見るから、忘れにくくなる。
終わったものは捨てていく。

 

テスト範囲のワークにも貼るといい。

 

範囲の最初と最後に貼っておくと
パッと開けて、すぐ始められる。
残り何ページかも見える。

 

次の週、色とりどりのふせんや
かわいいイラスト入りのふせんが
生徒たちの筆箱に入っていました。

 

大人が道しるべを示す

 

忘れ物をしたからといって
叱るだけでは次回も忘れます。

 

  • ちゃんとしなさい!
  • 次は気をつけなさい!
  • カバンの中を確認しなさい!

 

このように言っても、ほとんど効果はないでしょう。

 

さらに「叱られたこと」だけが、
記憶に残る場合も多いです。

 

忘れたら自分が困るだけでなく、
他の子にも迷惑がかかることを理解せず、

 

ただ「親や先生に叱られないようにしよう」
という意識になってしまいます。

 

叱った後は、次はどうしたらいいか
大人が道しるべを示してあげることが必要です。

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