高校受験志望校に合格できる親子とは?
20年ほど高校受験の指導をしてきますと、
志望高校に合格できる親子には共通することがあるとわかります。
ここでは技術的なことではなく、
精神的な支えとしての親の役割を考えましょう。
高校受験生の親の対応、注意することは?
親子が同じ方向を向いている
受験勉強を本格的に始める夏になっても
家としての方針が定まらない家庭があります。
最悪の場合、親子ケンカに発展する場合も。
これでは子どもが勉強に集中できません。
まずはご夫婦の方針を一致させ、本人と話し合いましょう。
お父さんとお母さんの意見が異なっている場合は、
早い時期にお二人でよく相談してください。
お父さんも「本人次第」ではダメ
ときどきお父さんの方針がとして
「本人の好きにさせればいい」という方もいらっしゃいます。
しかし、「好きにしろ」と言われて、逆に困るお子さんも多いです。
お子さんはまだ中学生です。
自分の将来の明確なビジョンを持っている子は少ないです。
お父さんとして「わが子にはこうなって欲しい」という軸を持ってください。
例をあげておきましょう。
- 公立高校に進んでほしい。
- 国公立大学に進学してほしい。
- 就職や専門学校でもいい。
- 短大は出てほしい。
お父さんとお母さんの「親としての方針」が決まったら、
お子さんの希望を聞き、さらに3人で相談しましょう。
受験勉強を始める8月までには、志望校を絞っておきたいです。
家族みんなで受験に対する考えを共有してください。
情報に振り回されない
家族としての方針がはっきりしないと、いらない噂に振り回されます。
噂に動揺しないためにも、家族としての受験方針が必要です。
○ A高校は先生の進学指導が素晴らしい。(だめらしい)
○ B中学からC高校へは入学が難しいらしい。(簡単らしい)
○ ネット上にD高校の文化祭は楽しいと書いてあった。(つまらないと書いてあった)
これらは根拠や出所がはっきりしないので、
噂はウワサ、適当なものだと考えてください。
とくにネット上の高校の評判などは、まったく当てにならないと考えてください。
学校の評判は個人の感じ方によって異なるからです。
お子さんも情報に振り回されやすい
今の子どもは手軽にスマホやタブレットに触れられます。
またインターネットで高校の情報やウワサも閲覧できます。
大人以上に「偽情報」に出会うことが多いでしょう。
正確で信頼のおける情報は学校や塾の先生が持っています。
何か疑問があれば、学校や塾の先生に聞きましょう。
親は何があっても応援する
お父さんやお母さんは、お子さんの成績が気になると思います。
そして成績が下がってしまうと、ガッカリするだろうと思います。
しかし、入試までの成績は上がったり下がったりするので当たり前です。
成績が下がったり模試の判定が良くなければ、
ついポロリとこぼしたくなる気持ちもわかります。
- もっと頑張れって言ったでしょ?
- ほら、やっぱりダメだった。
- 志望校を下げたら?
- お前には無理だよ。
でも、これらは親が言ってはいけません。
大丈夫、まだ間に合うぞ!
努力を続ければ伸びる!
お前なら合格できるよ!
ポジティブな言葉をかけ、一緒に戦うという気持ちでいてくださいね。
いざという時に、お子さんが信頼して助けを求めるのは親です。
受験が終わるまで、ずっと最大の応援者でいてあげてください。