社会の用語の暗記法
「うちの子、暗記が苦手で・・」
とのご相談をいただきました。
社会の用語に限らず、
英単語や国語の漢字も暗記が必要なことです。
中学生は覚えることがけっこうありますね。
暗記が苦手で困っている中学生が多いので、
用語などの暗記法を紹介したいと思います。
知識はすでに役立っている
中学校の教科書を読んで
こんなの覚えて将来役立つの?と
暗記することに疑問をもつ中学生は多いと思います。
学校で習った知識が直接的に役立つことは少ないにしろ、
それらの知識は生きてゆくうえで欠かせないことも多いです。
だれもが利用する車や電車、飛行機は
数学と理科の知識や知恵の集大成です。
今後の将来役立つのではなく、
すでに万人が利用して生活しています。
知識は大切で、人生を豊かにするものですね。
暗記するという行為を前向きにとらえましょう。
1、時間をかければ覚えられる
「あっという間に覚えられる」みたいな
魔法の記憶術を求める人がいますが、
そのような方法はありません。
あるとすれば大人向けです。
連想で覚えるとか、
例えで覚えるとかの方法ですが、
それらは語彙や生活経験が豊富な
記憶術は大人だからできる方法です。
中学生は語彙も生活経験も少ないので、
大人向けの暗記法はできません。
小中学生は記憶する脳をつくる
大切な初期段階です。
特殊な記憶術でなく、
時間をかけて繰り返して覚えましょう。
そのほうが脳の発達にとって良いですし、
時間をかければだれでも覚えられます。
2、最初は言えるようにする
では、どのように暗記すればいいでしょうか?
塾で漢字や英単語を練習させると、
いきなりノートに書きなぐる子がいます。
たしかに「書いて覚える」は正しいです。
しかし、
覚えていないのにすぐに書いてみても
社会の用語を漢字で書けるものではありません。
暗記できる手順を紹介します。
- 織田信長・・桶狭間
- 豊臣秀吉・・太閤検地
- 徳川家康・・武家諸法度
この組み合わせを覚えたいとしましょう。
最初は、
(おだのぶなが・おけはざま)
(とよとみひでよし・たいこうけんち)
(とくがわいえやす・ぶけしょはっと)
とセットで音読していきましょう。
次に右側をかくして
(おけはざま)
(たいこうけんち)
(ぶけしょはっと)を
口で言えるようになりましょう。
言えたら、次は左をかくし、
3人の名前を言えるようにしましょう。
言えたら、左右とも漢字練習をします。
最初は指で書いて練習してから
だいたい覚えた段階で
ノートに練習してもいいでしょう。
最後に、右を隠してテスト。
左を隠してテストをしてみましょう。
感じで書けなかった用語や人物名は練習です。
順番をおさらいします。
- 覚えたい用語を音読する
- 覚えたい用語を言ってみる
- 言えたら漢字練習
- 自分でテストをしてみる
- できなかった漢字を練習
英単語も同じように覚えましょう。
いきなり書いて練習するのではなく、
まず読めて訳せるようになりましょう。
- 英単語を音読できる
- 英単語を和訳できる
- ノートに書いて練習
- 書けるか自分でテスト
- 書けなかった単語は練習
私の塾で使っている
ニューホライズン英単語テストはこちら
3、ワークも同じように繰り返す
定期テストのワークも同じようにやりましょう。
理科社会の用語、漢字、英単語は
最初は「答えを見ながら」言って、
答を隠して言って、
言えたら書いてみましょう。
解答集が赤刷りならば、
赤シートを使うと便利ですね。
すぐに書いて全然正解できなくてやる気もなくす・・。
この悪循環から抜け出せます。
次のテスト勉強では、
最初に答を言うことから始めてください。
やり方がわかれば成績が上がる!