中学理科の勉強法
理科の暗記が苦手な人にアドバイスを紹介します。
理科で点数が取れないときは計算や記述式問題より暗記を優先させましょう。
理科の基礎用語から覚えよう
暗記が苦手な人は、最初から100%を目指す必要はありあません。
コツは基礎知識から順番に覚えることです。
暗記はよく「樹木」にたとえられます。
最初に太い幹(みき)があって、枝が分かれて細かくなっていきます。
これと同じように、最初は基礎となる教科書の「太字」だけ覚えましょう。
問題集でいえば、確認問題や「A」問題ですね。
確認問題やA問題をくり返して、完璧を目指してください。
太字が完璧になったら、自信がつきます。
基本用語を覚えるのは社会の勉強のやり方と同じですね。
そしたら次に細かい部分も覚えたり、活用する問題を解いてみます。
問題集なら、練習問題や「B」と書かれた問題にチャレンジです。
理科用語を暗記するための順番を書いておきます。
- テスト範囲の理科の教科書を読む。
- 確認問題をノートに解く。
- 丸つけをする。解説を読む。
- 確認問題をもう一度(2回目)
- 間違えた問題だけもう一度(3回目)
確認問題を征服したら、練習問題へ進みましょう!
中学理科のおススメ問題集はこちらで紹介しています。
学校のワークが無い子やワークが終わった子は検討してください。
応用はあと回しで構わない
70点くらいを目指すなら、応用問題は放置しましょう。
焦らず、何より基礎基本をしっかり覚えることが大切です。
70点を取れるようになったら、応用です。
やるべき順番をまとめてみましょう。
- 教科書の太字(「確認問題」または「A」問題)
- 太字でない部分(「練習問題」または「B」問題)
- 80以上を目指すなら記述式や応用問題
階段をのぼるように勉強します。
3回以上を目安に繰り返そう
社会の用語や国語の漢字、英単語も同じですが、1回で暗記できることは少ないです。
ワークなどの問題集を3回は繰り返します。
「これと同じ問題が出たら正解できる」と確信できるまでくり返して覚えましょう。
80点以上を取ってくる子は、4回、5回と繰り返しています。
理科の記述対策はこちらで紹介しています。
高得点を狙うなら、記述も頑張りましょう。
理科用語はグラフや図、表とセットで暗記しよう
「一問一答」=用語だけ答える問題は減ってきています。
一問一答はサービス問題と考えたほうがいいです。
最近は、図や表やグラフをからめた出題がほとんどです。
テストを見ると、表やグラフからわかることを書かせたり、実験結果や実験する上で注意することを書かせる問題が多いですね?
だから暗記する時は、理科用語と一緒に図やグラフも覚えましょう。
例えば、上の図は「鉄と硫黄の化合」の実験です。
実験の手順や注意することをまとめて覚えましょう。
- 何を確かめる実験か
- 用具と使い方
- 実験で注意すること
- 確かめてわかった結論
- 覚える用語
- 鉄と硫黄の混合物を2つ用意する。
- 一方は過熱し(A)、もう一方はそのまま(B)。
- 加熱するときは混合物の上部を熱する(反応が下に広がるから)。
- 有害なので試験管に鼻を近づけない。
- 過熱したAは硫化鉄になる。
- 硫化鉄は磁石に付かない(鉄ではないから)。
- 硫化鉄に塩酸を加えると硫化水素発生。
- 過熱しないBは磁石に付く(鉄だから)。
- 塩酸を加えると水素が発生する。
ワークを3回以上繰り返して、覚えられない部分は、上のように図と一緒にノートまとめをして覚えましょう。
図を自分の手で描くと、イメージが頭に残りやすいです。
グラフの読み取りと計算問題
実験の結果はグラフになっていることが多いですね。
ですから、グラフを読み取りもとても大切です。
グラフのコツはグラフの特徴を覚えておくことです。
- 電流と電圧は比例する
- 水とアルコールの蒸留は水平部分が2つ
- 気温が高いと飽和水蒸気量は多い
計算問題を苦手とする人は、基礎練習をくり返しましょう。
くり返していくうちに解き方と公式を覚えていけます。
解き方を覚えてしまえば、理科の計算は難しくありません。
文章記述もあきらめずに
理科の文章記述は定番問題が多いです。
定番とは、定期テストでも高校入試でもよく出る問題という意味です。
学校ワークや入試問題集をきちんとやっていれば、同じ問題にぶつかるはずです。
基本用語とキーワードの意味をおさえて、文章記述に慣れていきましょう。
数学や英語に比べて理科は短期間でも伸びやすい教科です。
勉強する順番を間違えず、一つ一つの分野のコツをつかんで勉強しましょう。
中学生の理科勉強法まとめ
- 教科書の太字用語を覚えよう
- 基本問題と標準問題だけ解こう
- 実験は図やグラフとセットで覚えよう
やり方がわかれば成績は伸びる