中学生の英語勉強法
英語が苦手なら、まずは基本的な勉強のやり方を知りましょう。
高校に入っても英語は必ずあるので、少しでも克服しておくことが大切です。
英語が苦手な子の特徴と対策
学習塾で指導していると、英語を苦手としている中学生が入塾してきます。
英語がわからなくなっている、英語の点が取れない彼らには共通点があります。
1、単語がスラスラ読めない
2、英語の訳し方がわからない
3、基本英文、単語、熟語の覚え方を知らない
これらを順番に克服できれば、英語がわかって点数が取れるようになります。
1番から順番に「どうすればよいか」を説明します。
単語をスラスラ読めるようになろう!
英語の単語が読めないと、やる気をなくしますよね?
さらに、読めない単語はスペルを覚えるのがほとんど無理です。
読めない漢字は覚えられないのと同じ。
だから、まずは英語をスラスラ音読できることが英語得意の第一歩です。
脳トレでおなじみの川島隆太先生の研究でも、音読で脳が活性化する報告がされています。
あなたが中2か中3で英語がわからなくなっているとしたら、勇気を出して中1の教科書を読んでみてください。
最初は Hi , I am Yuki, など簡単な英文だと思います。
レッスン2、レッスン3と進んでいき、読めない単語が出てきたらそのページから復習スタートです。
読めない英単語を読めるようになる方法は3つあります。
1、友達や兄・姉、先生に聞く
2、カタカナ読みのついた英和辞書で調べる
3、教科書ガイドを買って見る
1の方法でもいいですが、少し時間がかかるし相手の都合もあります。
おすすめは3の教科書ガイドです。
単語の読み方が全部かかれているので便利です。
大きめの書店に行けばたいてい売っているので、自分の教科書に合ったものを買いましょう。
そして、毎日10分〜15分でいいので、音読の練習をしましょう。
一日1ページ進められれば、中1の復習などすぐ終わります。
英語の訳し方を覚えよう!
英語の音読がスラスラできるようになると、かなり自信がつくと思います。
つぎは、英語を日本語に訳す方法を身につけます。
中学生で学ぶ英文は2種類しかありません。
1、〜は = ○○
2、〜は、〜する、〜を、どのように、どこで、いつ
この2つを覚えておけば、中学の英語はほとんど訳せます。
例文をあげるので、2種類の語順を理解してください。
1、 〜は = ○○
I am Ken. ( 私は = ケン )
She is a teacher. ( 彼女は = 先生 )
You are kind. ( あなたは = 親切 )
=にはbe動詞(am,isi,areや過去形)が入ります。
「〜は」と○○が等しいことを表す英文です。
1、〜は 〜する 〜を どのように どこ いつ
I play the piano.( 私は ひく ピアノを )
She studies English hard ( 彼女は 勉強する 英語を 熱心に )
They went there yesterday (彼らは 行った そこへ 昨日)
「〜は 〜する 〜を どのように どこ いつ」の順に並んでいますよね?
英文の型は基本的にこの2種類しかありません。
教科書の英文を語順を確かめながら訳してみましょう。
わからないときは、教科書ガイドの力を借りてもいいでしょう。
基本英文・単語・熟語を書けるようにしよう!
ここまで頑張れたら、すぐにテストの点数に直結する勉強ができます。
テストで必ず出題されるのが、基本英文と熟語の知識です。
基本英文は各レッスン(プログラム・ユニット)で学ぶ新しい英文です。
1年生や2年生のうちは、こんな問題が出題されますね?
- 「疑問文に直しなさい」
- 「否定文に直して、Yes で答える文を書きなさい」
- 「日本語に合うように並べ替えなさい」
- 「次の日本語を英語に直しなさい」
これらの問題はすべて基本英文の問題といってよいでしょう。
だから、教科書基本文はしっかり暗記して和訳・英作の両方できるようにしてください。
そして、次によく出るのは熟語ですね。
- 「空欄にあてはまる語句を書きなさい。」
- 「日本語に合うように並び替えなさい」
- 「次の英文を日本語に直しなさい」
- 「日本語を英語にしなさい」
これらは熟語を覚えて使えるかどうかをみる問題です。
テスト前ならば基本文に加えて、熟語と太字の単語は必ず書けるようにしよう。
教科書がニューホライズンの中学生はニューホライズン用の単語テストプリントも検討してください。
中学生の英単語を覚える方法
英語の単語が覚えられない・・
覚えたつもりが、すぐに忘れてしまう!
そんな経験はありませんか?
英単語を効率よく覚えて忘れにくくする方法を紹介しますね。
教科書の単語をスラスラ読もう!
英語が苦手な子は、英語を読むことが苦手です。
漢字と同じで、読めない言葉はなかなか覚えられません。
覚えたと思っても、すぐ忘れます。
ですから、まずは単語をすらすら読めるようにしましょう。
読み方がわからないときは、「英和辞書」を調べてみましょう。
英和辞書を買うときは、カタカナで読み方が書いてあるものを選びます。
「中学生用」と書いてあるものは、カタカナ読みがついています。
「辞書で調べるのがめんどうくさい」という人は、「教科書ガイド」を買ってもいいです。
新出単語はすべて読み方が書いてあるので便利です。
友達や兄弟に教えてもらってもいいですが、あまりに多くの単語を聞こうとすると、お互いに大変かもしれません。
もちろん、ネイティブのような発音でなくて大丈夫。
つまづかず読めればOKです。
忘れにくい覚え方は?
英語は言葉なので、単語一つひとつバラバラでは覚えにくいです。
漢字も同じですよね。
実際の単語や漢字は文章の中で使われて、文章の中で意味を持つからです。
ですから、単語一つひとつだとすぐに忘れてしまうのです。
そこで、英単語はできるだけ文章中で覚えることをオススメします。
具体的には、教科書本文をスラスラ読めたら、教科書の英文の中で単語の意味を覚えるようにします。
例えば、こんな英単語「practice」を覚えたいとします。
practice=練習する・・・・と単独で覚えようとするよりも
I practice volleyball every day.
私は毎日バレーボールを練習する
このように英文中で覚えるほうが記憶に残りやすく、忘れにくいです。
英単語を書けるようになるには?
英単語を書けないと悩む中学生も多いです。
英語のテストは筆記が多いですから、単語は書ければ点数も上がります。
英単語を書けるようになるには、どうすればいいでしょうか?
英語を書く練習を増やす
ほとんどの子は、書く練習量が不足しています。
単語を覚えるのに、眺めているだけの人がいますが、見ているだけではもちろん記憶できません。
やはり、ノートに書いて覚えるのが一番覚えられます。
また、ノートに書きながら、単語の発音を声に出すといっそう効果的です。
例えば、interestingなら、「インタレスティング・インタレスティング・・・・」とブツブツ言いながら練習します。
自分の発音を耳で聞くことで、記憶されやすくなるからです。
- 目で見る・・視覚
- 耳で聞く・・聴覚
- 手を動かす・・触覚
- 口で言う・・音読
なるべく多くの器官を使うことで、記憶が強くなります。
本当に書けるか小テストをする
練習が済んだら、書けるようになったかどうか、
自分で小テストをして確かめられると理想的です。
学ぶときに大事なのは、インプットとアウトプットの両方です。
インプットは、単語を読んだり書いたりする練習です。
アウトプットは、練習したものを出してみること=テストです。
練習だけで満足せずに、それをアウトプットまですることが大切です。
実際の中間期末テストは、アウトプットのテストだからです。
中学の英作文の勉強法
中学生の英作文の練習法を紹介します。
英作文は定期テストや高校入試でも出題されますし、配点も大きいです。
塾で教えていると、英作文を苦手にしている中学生は多いですね。
でも、コツをつかんでしっかり練習すれば得点できます。
ここでは英作文の勉強法とコツを紹介します。
よくある失敗例
英作文と言うと、難しい印象を持つかもしれません。
でも、中学校で学んだ英文をミスなく書ければ満点です。
英作文で手が止まってしまう子の例をあげますね。
頭に浮かんだことを英文に直そうとする
テーマが与えられたら、これを書こう!と思いつくでしょう。
こんな文とこんな文を書きたいな〜!と。
でも、頭に浮かんだ日本語をそのまま英文にするのは難易度が高いです。
中学生では知っている単語も英文も限られているからです。
だから、書きたい英文より書ける英文を書くことを意識してください。
英文法と単語のスペルミスがなければ、基本的には満点です。
書きたいことより英語で書けることを書きましょう。
教科書の基本文を暗記しよう!
英作文を書くときに、思い浮かんだことよりも書ける英文を書きます。
だから、自分が書ける英文をできるだけたくさん暗記しておきます。
では、どんな英文を暗記しておけばいいでしょうか?
それは教科書の「基本文」です。
基本文とは、その単元で学ぶ英文法を含めた英文です。
ニューホライズンであれば教科書に「基本文」と書いてあります。
サンシャインならば「Basic Dialog」が基本文です。
これらの基本文を暗記しておけば、英作もできるようになります。
だから、英作文の対策として教科書基本文をスラスラ読め、その日本語訳が分かり、英作できるようにしましょう。
すると、次のような英作文の問題が解けるようになります。
中学1年
「あなたができること、できないことを英文で一つずつ書きなさい」(can)
「絵を見て、(〜しているところです)という英文を3つ書きなさい」(現在進行形)
「あなたが昨日したことを2つ英語で書きなさい。」(過去形)
中学2年
「あなたの次の日曜日の予定を書きなさい。」(未来形)
「あなたがしなければならないことを英文で表しなさい」( have to )
中学3年
「あなたが続けていることを英文で書きなさい」(現在完了継続)
「したことがあること、一度もしたことがないことを書きなさい」(現在完了経験)
基本文はその単元で学習する新しい英文法の例文ですから、
形が変わる場合もありますが、必ずテストに出題されます。
読めるようになり、和訳ができたら、何度もノートに書いて暗記してください。
英語の文型を覚えたら、あとは単語を変えるだけです。
テーマ英作文はこう書こう!
テストで出題される英作文は、「テーマ作文」もありますね。
テーマ作文とは、
- 「あなたの家族を紹介してください」
- 「先週の日曜日にしたことは?」
- 「好きな事や趣味について書いてください」など、
このようなテーマが与えられた、5文程度で書く作文です。
対策としては、学校の授業で先生が書いた例文や
教科書に載っている5つの英文を暗記してしまうことです。
テーマは教科書の単元に出てくるものなので、必ず先生が模範解答を教えてくれるはずです。
テスト範囲で学習した英作練習を暗記するまで、読んで書いて練習しましょう。
そして、書いた英文は必ず先生に添削してもらいましょう。
テーマ英作文の解答例
よく出題されるテーマ作文の例文をのせておきます。
教科書の英文も参考にしてくださいね。
中1 <家族の紹介>
I have a brother.
His name is Kenta.
He is very tall.
He plays basketball hard every day.
He likes magazines very much.
He helps me a lot.
I like him very much.
中1・中2 <日曜日の日記>
I got up at seven last Sunday.
I studied English in the morning.
I ate lunch with my brother.
I played basketball with my friends.
I went to bed at ten.
中2 <私の好きなこと>
I like to play soccer.
I like " Shinji Kagawa " the best of all.
He plays in England now.
I want to be a soccer player like him.
I will practice hard every day.
中2 <私の夢>
I want to be an English teacher.
This is because I like English .
And I like children very much.
So I study English and foreign cultures every day.
I have a lot of things to learn.
中3<修学旅行の思い出>
We went to Osaka and Kyoto on a school trip.
Kyoto has a lot of places to visit.
We visited Kiyomizu-dera on the first day.
We enjoyed playing at the USJ.
I will never foreget this trip.
中3<日本の文化紹介>
Kimono is a Japanese traditional clothes.
There are many kinds of Kimono.
They are very beautiful.
These days, Kimono is loved around the world.
I am very proud of it.
中学生の英語勉強法まとめ
- 教科書の単語をスラスラ読めるようになろう
- 分からないときは教科書ガイドを見よう
- 英語の語順を覚えよう
- 教科書の基本文・単語・熟語を書いて覚えよう
- 授業でやって英作文を復習しよう
やり方がわかれば成績が上がる!