子どもの語彙力を伸ばす方法紹介

四字熟語

 

中学生の語彙力を付ける方法を紹介します。

 

国語は5科目の基本と言われますが、語彙力は勉強の基本と言った方がいいでしょう。

 

言葉を知らない子は、勉強ができません。

 

たくさん言葉を知っている=成績も良いと考えてください。

 

ここでは中学生の語彙力をつける本の紹介言葉を増やす他の方法を紹介します。

 

 

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語彙力が大切な理由は?

 

学校の授業

 

中学生になると教科書の内容が難しくなります。

 

抽象的な言葉も増え、大人でも難しいと感じることもあるでしょう。

 

また、中学校の先生の授業がわからないでしょう。

 

何を言っているか分からなければ、授業もつまらないですよね?

 

さらにテストの問題の意味がわからないということが起きます。

 

授業がわからない

 

問題の意味がわからないと、問題の解きようがありません。

 

中学1年の方程式文章問題でつまづく子が多いのは、文章問題中の言葉の意味がわからないことが原因の一つです。

 

また、英語も学年が進むと同じような事が起きます。

 

一つひとつの単語の意味はわかっても、英文になるとどういう意味かわからなくなります。

 

英文を日本語に訳したまではよくても訳した日本語の文章の意味がわからない子もいます。

 

数学英語だけでなく、言葉を知らないと学力もそれ以上に伸びなくなってしまいます。

 

それでは、こどもの語彙を増やすにはどうしたらいいでしょうか。

 

語彙力をつける具体的な3つの方法

 

子どもの語彙力を伸ばすのに家庭でできることはないでしょうか?

 

語彙を増やす方法はありますが、即効性はありません。

 

今日やって明日には目に見えて効果がある、というものではないのでご了承ください。

 

家族での会話を増やす

 

一家団欒

 

語彙力を伸ばす1つ目の方法は、家族と話すことです。

 

人と話すことは言葉を増やすきっかけになります。

 

それぞれが忙しい毎日を送っていても、10分でも顔をあわせた機会に話せるといいです。

 

小学生のうちからでも、大人側は「こども言葉」を使わないで、自分の持っている知識や言葉でどんどん話すとよいでしょう。

 

会社に勤めているお父さんなら、会社の話題をお子さんに「フッて」みてもいいと思います。

 

まんが・読書の機会を与える

 

読書

 

マンガを否定する人もいますが、マンガも知らない言葉を知る良い機会です。

 

漢字に「読み仮名」もうってあり、知らなかった漢字を知ることもできます。

 

読書を全然しないお子さんは、マンガから活字に触れるのもいいでしょう。

 

マンガから自然に本に移行する子供も少なくありません。

 

小説は感情をともなって読むことが多いでしょうから、印象に残りやすく、言葉の使い方も身に付く可能性が高いです。

 

漢字検定の勉強をする

 

漢字検定
語彙を増やす3つ目の方法は、漢字検定の受検です。

 

漢字の読み書きだけでなく、四字熟語の習得に効果的です。

 

地道な練習が必要ですが、合格は想像以上に嬉しいものです。

 

検定試験に対するモチベーションも上がるでしょう。

 

ほとんどの高校入試では、内申点アップになります。

 

中学の用語はすべて漢字

 

私が漢字検定をおすすめする理由は
もう一つあります。

 

理科や社会の用語の多くは漢字だからです。

 

中学1年・2年のテストでは「ひらがな減点」ですが、高校入試では「ひらがな×=0点」です。

 

それくらいの漢字はきちんと書きなさいよ!という意味なのでしょう。

 

漢字を知らない・書けないことはマイナスばかりです。

 

小学生の語彙力アップ基礎練習ドリル

 

私がおススメするのは、メイツ出版の「語彙力アップドリル」です。

 

レベル別の3種類がありますので、お子さんの学力にあったものからはじめましょう。

 

小学生基礎練習

 

学習国語研究会 「小学生の語彙力アップ1200

 

レベル1は小学生の基礎練習1200です。※表紙が変わりました。

 

中身はこのような感じです。

 

語彙力アップ小学基礎

 

すべてのドリルの構成は言葉→意味→使い方となっています。

 

言葉は使い方がわかってこそ身につきますので、この構成は良いと思います。

 

内容について、著者の前書きから引用します。

 

10歳までに身につけたい言葉を1200集めました。

 

1章は「原因・成長・消費」「セキュリティー」などの名詞を集めました。

 

2章は「おおまか・しぶとい・心強い」など動詞や形容詞を学びます。

 

3章は「耳がいたい・水と油・焼け石に水」などの慣用句や四字熟語です。

 

この本をしっかり勉強することで、お子様の言葉力は大いに向上することでしょう。

 

小学生のお子さんと国語が苦手な中学生はレベル1から始めることをおススメします。

 

小学生の語彙力アップ実戦練習ドリル

 

小学実践練習

 

レベル2は、小学生の実戦練習1100です。

 

レベル1に比べ、言葉が少し難しくなります。

 

語彙力アップ実践

 

「弁明」「腹心」「生返事」などは、中学生でも難しいですね。

 

著者の前書きから引用します。

 

本や新聞などで耳にする言葉、中学受験に出題する傾向が強い言葉を集めました。

 

一章は「価値観・効率・義務・テクノロジー」など、外来語を含む名詞。

 

二章は「備える・ためらう・つつましい・つぶさに」など、動詞や形容詞など。

 

三章は「以心伝心・転ばぬ先の杖」など慣用句やことわざ・四字熟語です。

 

語彙力を伸ばすのはもちろん、国語への興味を増すきっかけとなれば幸いです。

 

国語が得意な小学生や平均学力の中学生は、この本から始めることをおススメします。

 

中学生の語彙力アップ徹底学習ドリル

 

中学生の語彙力アップ

 

レベル3は、中学生の徹底学習1100です。

 

中学語彙力アップ徹底学習ドリル1100

 

高校入試レベルの語句がたくさん出てきます。

 

ニュースや新聞・小説でよく目にすることばを中心に集めました。

 

一章は「緩和・過疎化・折衝」などの日常のニュースで見たり聞いたりする言葉。

 

二章は「雑踏・曲解・感服」など、小説に出てくる言葉。

 

三章は「滞る・世知辛い・あまねく」などの動詞や形容詞。

 

四章は「順風満帆・李下に冠を正さず」などの慣用句や四字熟語。

 

大人でも少し難しいと感じるレベルの言葉が混じっています。

 

レベル1・2を終えたお子さんは、この本に挑戦してみましょう!

 

語彙力アップドリルのおススメのやり方は?

 

ドリルは1冊130ページ以上あるので、毎日コツコツやるか春休み・夏休み・冬休みのまとまった期間にやるといいですね。

 

1ページやるのに5分ぐらいはかかるので、1日2ページで10分です。

 

小学生なら晩ごはんの前の10分やってお母さんが見るとか、中学生なら勉強のスタートとして10分やるのもいいでしょう。

 

毎日コツコツが苦手な子は、春休み・夏休み・冬休みの課題としましょう。

 

1日4ページくらいなら続けられると思います。

 

「ためて」しまうとヤル気もなくなるので、ためないようにしたいですね。

 

言葉は「聞いたことある」とか「なんとなく知っている」ことが大事です。

 

親御さんも「完璧に覚えさせなくちゃ」と気負う必要はありません。

 

あまりできなければ、同じものをもう一冊買って繰り返しさせましょう。

 

語彙力は国語はもちろん、すべての教科にとって大切です。

 

また、言葉をたくさん知っていると人生が豊かになります。

 

ぜひ、お子さんの語彙力を伸ばしてあげてください!

 

中学生が日頃からできて上の4つを身に付けられる方法があります。

 

その方法とは新聞コラムの書き写しです。

 

新聞コラムといえば朝日の「天声人語」が有名ですが、地方紙のコラムでも大丈夫です。

 

私の地域の北国新聞のコラムは「時鐘」と言います。

 

新聞社が「書き写しノート」を発売していて、紙面を切り抜いて貼って書き写しができます。

 

時鐘ノート

 

うちの塾生には1週間に気に入った文を宿題にしています。

 

1つの書き写しに20分ほどかかるそうです。

 

毎日書き写しだとハードなので週1で適量だと考えていますが、1文を選ぶためには少なくとも毎日コラムを読む必要があります。

 

国語を受講しているある中2生に、この方法を取り入れました。

 

3ヵ月を過ぎたころの2学期中間テスト、4か月後の期末テストで連続80点以上を取ってきました。

 

もちろん、この方法だけの効果とは言いませんが、国語力を高めるのに効果があることだけは確かです。

 

新聞コラム書き写しのメリットは?

 

読んで書く

 

この中2の生徒の国語力向上をきっかけに、私の塾では全ての生徒に宿題とすることを決めました。

 

コラムの写しでどんな効果が期待できるでしょうか?

 

3つのメリットを説明します。

 

1、読んで書くという行為がよい

 

中学校の授業では日本語の文章を書くこという行為が少ないです。

 

毎回の授業で書くのは板書くらいです。

 

国語の授業でも文章を読んで書くことはしません。

 

自分の考えを書くような作文の授業も少ないです。

 

作文を書くのが苦手な中学生が多い原因の一つは、書く機会が少なすぎるからだと思います。

 

文章を書くことだけでも非常に大きな意味があると思います。

 

国語が苦手な子は、日本語を読んで書くことに慣れていきましょう。

 

2、語彙力が増す

 

一般的に新聞の読者は大人ですから、中学生には難しいと思われる語句も出てきます。

 

わからない言葉は辞書で調べるなどしていくうちに、ボキャブラリーがどんどん増えます。

 

毎日、新しい言葉を覚えることでしょう。

 

週に1回だけでも書き写すことで、記憶もされやすくなります。

 

言葉をたくさん知っていることは、ほかの教科にとっても大きなメリットです。

 

3、社会の動きに触れられる

 

新聞のコラムは時事問題を扱う文章が多いため、現在の社会の動きを知ることができます。

 

春夏秋冬を感じさせる文章、事件、政治経済、スポーツなどあらゆるジャンルの文章を読めます。

 

子どもが何かの分野に興味を持つきっかけになるかもしれません。

 

また、高校入試は国語の文章だけでなく、社会や理科でも時事問題が出ますね。

 

インターネットもいいですが、新聞の良さも理解しておきましょう。

 

 

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