中学生の社会は塾で習うべき?
「社会は暗記教科だけど、塾で習うと効果はあるのか?」
このようなご相談をいただきました。
社会は暗記教科だから、自分で勉強して
わざわざ塾で習う必要はないと思うかもしれませんね。
結論から言いますと、
社会も塾で学ぶ意味や効果は大いにあります。
理由が3つあります。
1、暗記なので繰り返すとよい
中学校の社会のテストは、
約60点分が用語暗記です。
暗記していれば解答できる問題です。
塾で1回習って覚え、学校でも覚えれば
これだけで2回反復したことになります。
くり返せば暗記しやすくなるのは
どんなことでも同じです。
テスト範囲の基本用語をだいたい覚えていれば、
テスト前に初めから覚える必要はありません。
ワークや問題集も
今までよりスラスラ進められるでしょう。
2、記述問題に対応
中学生のご家族の皆さん。
お時間ありましたら、
お子さんのテスト問題と模範解答をご覧ください。
60点分は用語の暗記ですよね?
残りはどのような問題でしょうか?
40点分は資料の読み取りや記述問題です。
資料問題はグラフや資料からわかることを
読み取る力を見る問題です。
また、記述問題は
用語について自分で説明する問題です。
例えば、
3年生の社会でちょうど習っているところでは、
- 「国会が二院制をとっている理由を述べなさい」
- 「衆議院の優越が認められているのはなぜか?」
このような感じの問題は、
単なる用語暗記では対応できません。
用語の意味を深く理解し、
表現力が必要となってきます。
用語の意味の深い理解や
表現させる練習をするのが塾です。
ちなみに記述問題への対応が必要なのは、
理科も同じですね。
理科もグラフの読み書きや
記述・計算問題が出ます。
現代の日本の教育が、
単なる知識の暗記だけでなく、
「情報整理力・思考力・表現力」を
重点課題としているからです。
3、高校入試に有利
ほとんどの高校入試は、
5教科の総点で合否が決まります。
傾斜配点でない限り、
社会の5点も数学の5点も同じです。
社会が苦手だと、3年になってからとても苦労します。
社会は受験生になってから
勉強しても間に合うとは
考えない方がいいでしょう。
理由は上に書いたとおりで、
社会は暗記したら終わりではないからです。
逆に、1年・2年のうちから
「ある程度できる教科」にしておけば、
受験の数学や英語でつまづいても、
理科や社会でカバーがきくのです。
社会も塾で習う価値はあります。
高校入試のことも考えて、
5教科バランスよく勉強しておくことが大切です。