中学生は自分にあった問題集を選ぼう
書店に行くと、中学生と保護者の方が問題集を選んでいるのを見かけます。
たいていは親のほうが熱心で、あれこれと探しています。
たくさんあるので迷ってしまいますね。
そこで、書店やアマゾンで買える問題集や参考書の中でも
塾の先生から見てベストと思われるものをいくつか紹介します。
※ もちろん「これじゃなきゃダメ!」ということはありません。
問題集を選ぶときの注意など
その前に、ご自身で選ばれるときの注意してほしいことをお伝えします。
まずは一冊を完璧に近い状態にしてください。
市販の問題集も良いものがたくさんあるのですが、
基本的に定期テストの問題集は一冊あれば十分です。
「一冊を徹底的に繰り返したほうが力がつく」と聞いたことがあるかもしれませんが、
塾で生徒を伸ばすコツもまったくその通りです。
学力が高く、成績が良い生徒は、とりあえず持っているものをきちんとやって、
そのあとで他の問題集やプリントをやっています。
「あれもこれも手を出してどれも中途半端」・・
これでは成績は上がりません。
たとえば、1冊の問題集をやって100のうち「60」できたとします。
40パーセントは不正解か・分からない問題です。
100点のテストでは最高で60点しか取れないです。
この状態で次の問題集を解いても、問題を解く力は「60のまま」です。
あいかわらず「40は解けない」ので、実力は変わりません。
その結果、前の問題集の「40」と新しい問題集の「40」を合わせて
80のわからない問題があるような気がします。
せっかく勉強しても自信もつかないし、やる気も起きません。
だから、100のうち90できるまで1冊を繰り返し復習したほうが効率がいいのです。
極端な話、わざわざ書店やアマゾンで問題集を買わなくても
学校のワークだけでも徹底すれば成績は勝手に上がります。
問題集を買うなら終わらせられるものを選ぼう
ですから、繰り返せば90%できるようになるレベルの問題集を選ぶといいのです。
中学生の学ぶ内容は文部科学省の「学習指導要領」で決められているので、
どの問題集でも書いてある内容はほぼ同じです。
違うのは、問題の量と難易度です。
問題量が多いものは分厚いし、難易度が高いものは応用中心です。
つまり、
1、苦手で平均点が取れていない科目は薄くて簡単なもの。
2、けっこう得意で70点以上を取れている得意科目は応用中心の厚いもの。
この2つを基準に考えるとよいでしょう。
繰り返しますが、中途半端にせずにやり切れるものを選んでください。
やり切ったら自信と学力が同時につきますよ!
解説ができるだけ詳しいものを選ぼう
市販の問題集は自分で解いていくものなので、
学校のものとは違い、質問のチャンスが少ないと思います。
わからない問題があったときに、自分で解説を読む必要があります。
ですから解説が詳しく書いてある問題集を選びましょう。
基本問題でも、丁寧に一問ずつ解き方が書いてあるのが理想です。
ざつな問題集だと、ヒントやポイントのようなものだけ書いてあって、
解き方そのものが書いてないもののあります。
せっかく頑張っているのに、分からない部分の説明がないと困りますよね。
書店で問題集を見比べるときは、「解説の詳しさ」をよく比べるようにしましょう。
必ず手に取って、ページの感触を確かめよう
当たり前ですが、お子さん自身が書店に行って、手にとって中身を確認してください。
実際にパラパラとめくって、「これならできそうだな」と思えたら購入です。
アマゾンのレビューだけ見て決めるのはおススメしません。
中学生は部活動やクラブ、習い事をしている人がほとんどでしょう。
それぞれ勉強できる時間が異なるので、
自分の生活の中で取り組めるものを選びます。
大切なので繰り返しますが、買うだけ買ってやらないと自信とやる気を失います。
学校の宿題、テスト前の課題や学校ワークを90%以上できるようにして、
それでも余裕がある人は市販の問題集を検討してください。