中学生の子どもの上手な褒め方は?
子どもの上手な褒め方を紹介します。
塾で教えていてハッキリわかるのは、やっぱり子どもは褒められると嬉しいということ。
叱ってばかりでは親子の信頼関係がくずれ、子どもから「ウザイ」としか思われません。
どうやって褒めればいいのか、いくつかの例で紹介します。
テストの成績が上がったとき
お子さんがテストで80点をとったら、「頑張ったね!」「すごいな!」と言いますよね。
ここまではよいのですが、実は大事なのは「すごいな!」のあとです。
お子さんがいつも50点だったのに中間テストで80点を取ってきたとしましょう。
お子さん 「テスト80点取れた!」
お母さん 「本当?すごいね!」
このあとに何か続けて言っていませんか?
悪い例を紹介します。
悪い褒め方の例
こんなふうに言っていませんか?
- 「本当?すごいね! 次は90点ね!」×
- 「本当?すごいね!え〜?こんなの間違えたの?」×
- 「本当?すごいね! できて当たり前よ。」×
- 「本当?すごいね! 珍しいこともあるのね。」×
赤い文字の言葉を聞いたお子さんは「せっかく頑張ったのに・・・」と思ってしまうでしょう。
勉強が苦手だった子が80点を取れたら、飛び上がるくらい嬉しいものです。
残りの20点に目をやってできなかった部分に焦点を当てると喜びが半減します。
「どうせ・・・」といった自己否定が大きくなり、次のテストは見せなくなるでしょう。
テストの点数が良かったときはお子さんの喜びに共感しましょう。
そして、余計なひと言を言わないようにしましょう。
お子さんがテスト勉強のやり方をわかっていないなら、こちらを参考にしてください。
頑張ったのに成績が悪いなら、やり方の問題かもしれません。
コンクールで入賞したとき
学校のコンクールでお子さんが入賞したとしましょう。
何と言ってほめてあげればよいでしょうか。
良い例と悪い例、さらに子供の心の内側を見てみましょう。
悪い褒め方
あなた 「天才だ。将来は〇〇になれるよ。」
子供の心 ( ぼくは天才じゃない。 〇〇になるつもりもない・・・。)
あなた 「銀賞か、すごいな。次は金賞を目指してね!」
子供の心 ( せっかく銀賞とったのに。金賞は無理だよ。)
自己肯定感を育てるチャンスなのに、自己否定を大きくしてしまいます。
テストの成績の例も同じですが、次のことや将来のことを考えるのはお子さん自身です。
お子さんは自立心もあり、将来のことは自分で決めたいと思っています。
余計な一言をいわないようにしましょう。
入賞したときの褒めかた
あなた 「よかったわね。私も幸せな気持ちになったよ。」
子供の心 ( 僕は人を幸せな気持ちにできる!)
子どもの将来については触れず、自分の感情を伝えるといいです。
お母さんやお父さんが喜んでいる姿は、子どもの自己肯定感を高めるからです。
頑張る子、努力する子になる褒め方
多くの親は、子どもにどんなことでも一生懸命努力できる子になってほしいと願っています。
将来、どんな道に進みにしろ努力できることはとても大切で必要なことです。
では、親が日頃からできることは何でしょうか?
作文コンクールを例に、褒め方を見てみましょう。
子どもの努力を認める
(例) 「へぇ〜、すごいな。いつ書いたの?」
子供の心 ( え?知らないの?私のこと見てないんだ。せっかく頑張ったのに・・・・)
(良い例)) 「ここまで書くのは大変だっただろうね。頑張ったね。」
子供の心 ( うん、とても大変だった。頑張ってよかったな。)
こどもはいつも、「ちゃんと私を見ていてほしい」と思っています。
友達が家に遊びに来て、お母さんやお父さんが「〇〇ちゃん、行儀いいわね」などと友達のことをほめると、お子さんは機嫌が悪くなりますよね。
コンクールの結果はもちろん賞賛されるべきですが、お子さんは「頑張った」部分を認めてほしいと願っています。
努力したことが褒められれば、頑張ることはいいことなのだと学びます。
つまり、努力とその過程をほめると、頑張る子になります
ですから、お子さんの学校のことやテストのことでも結果よりもその過程を見てあげるようにしてあげてください。
テストの結果が悪かったときも、結果よりも過程について改善策を提案しましょう。
家庭学習の方法はこちらに書きましたので、何ができて何ができていないかチェックします。
叱っても成績は変わりませんので、親子で一緒jにがんばることが大切です。