中学生の子を怒ることがストレスになっている方へ
- 毎日、子どもに怒ってばかりで疲れる
- 怒っている自分に嫌気がさしている
- 怒ることでよけいにストレスがたまる
このように感じているなら、少しだけ落ち着いてみてください。
子どもを叱るのは必要なこともありますが、叱ってばかりでは親子関係はよくなりません。
子どもは思春期となり、ますます言うことを聞かなくなるでしょう。
私の経験をお伝えしますので、よろしければ参考にされてください。
私の失敗と反省
私は塾の先生なので、生徒を叱るときがあります。
自分の子供を叱るときもありました。
何年も前の話です。
叱るということが日常になると叱ることが自分の仕事のように思っていました。
子どもに教え育てるのではなく、叱ることで「役割を果たした」と満足していたんですね。
生徒がよりよくなるためではなく、自分が不安な気持ちをコントロールできずに叱っていました。
また、こちらが頑張っているのに成績が良くないときは、生徒に当たってしまうことがありました。
子どもの成長を助けるという姿勢がありませんでした。
人様のお子さんを預かっている立場で、恥ずかしく大いに反省すべき過去です。
叱るだけでは信頼関係が壊れる
今、私はめったなことがない限り、叱ることはなくなりました。
怒ったり叱ってばかりでは、生徒達と良好な信頼関係を築くことができないからです。
信頼がないと、頑張ってほしいときにこちらのアドバイスも聞かなくなります。
授業の合間に受験や人生の話もしますが、叱られてばかりいる生徒は聞く耳をもちません。
そこで私はある時期から自分自身に取り決めをしました。
それは「どんなときに自分の生徒を叱るのか」を決めることでした。
どんな大人になってほしいですか?
自分の子どもを叱るときにも、感情や状況に左右される「ブレ」をなくそうと思いました。
叱るときと場合を決め、統一しておこうと考えました。
同時に、ひとりの父親として「わが子にどんな大人になってほしいか」を考えてみました。
押しつけではない、自分の希望を持つ
自分の理想を押し付けることはせずとも、自分の子供に「こうあってほしい」という淡い希望を持ちました。
そして、子どもへの希望を紙に書くことにしましました。
ただ、私自身も勝手なもので、子供の年齢によって子供に望むことが変わってゆくのです。
親としての欲はキリがなくなりそうでしたので、できるだけ少ない数にしてみました。
また、子どもの成長に合わせて変更してもよいことにしました。
私がこどもに望むのは、この4つです。
仁愛(おもいやり)
礼儀(あいさつ)
感謝(ありがとうの心)
自立(自分で考え行動)
この4つを持った大人になってほしいと考えています。
けっこう欲張りかもしれません(笑)。
こどもを叱るときを決める
どんな大人になって欲しいかが決まったら、それに合わせてどんなときに叱るかを考えましょう。
例えば、私の家族の例です。
〜 こどもを叱るとき 〜
1、家族や他人の心または身体を傷つけたとき。
2、食べ物を粗末にするとき。
3、自分の意思で決めたことに対し、努力をしないとき。
細かいしつけのことなどは書かないことにしました。
キリがないからです(笑)。
あなたも「どんな大人になって欲しいか」が決まってから「どんなときに叱るか」を考えてみてください。
叱るときは上手な叱り方がありますので、参考にしてくだあい。
叱る場面を家族で共有しておく
どんな場面で子どもを叱るか決まったら、叱るときを家族で共有しておくことをおススメします。
家族といっても、一人ひとりは考えが異なるからです。
こんな場面を想像してください。
お子さんは学校から帰って、ずっとテレビを観ています。
観たいテレビ番組が終わったら、次はスマホ。
いつものパターンだ。
いつになったら学校の宿題をするのだろう。
お子さんは夕食の時間が終わって風呂に入り、
宿題をするかと思えばゲーム。
「〇〇、いつになったら宿題するの?」
「これが終わったら」と10時までゲーム。
そこへおばあちゃんが来て、
「〇〇、ゲームやめなさい。早く寝なさい!」
お父さんはお父さんで
「〇〇、風呂に入る前に宿題しろって言ったでしょ?」
家族のメンバーがそれぞれ自分の言いたいことを言っています。
これでは家族関係がギスギスしてもしょうがありません。
家族全員で「叱るとき」を共有しておきましょう