宿題をしない中学生の親の対応
子どもが宿題をしないとイライラしますね。
宿題しなさい!と怒鳴りたくなることもあるでしょう。
でも、なかなか親の言うことも聞かなくなる年齢です。
反抗的な態度で困っているときも、子どもの立場にたってみることをおススメします。
子どもにとっての学校は、大人で言うと仕事です。
学校から持ち帰る宿題は、大人の残業といっしょです。
宿題をしない理由:めんどうくさい
なぜ子どもは宿題をしないのでしょうか?
結論から言いますと、めんどうくさいからです。
大人も仕事から帰ってきたら、ゆっくりしたいですよね。
ゆっくりスマホをしたり、美味しいものを食べたり飲みに行ったり。
子どもも同じで、基本的に家ではゆっくりしたいのです。
それから、当然遊びたい。
スマホで好きなアーティストを観たい。
ベッドに横になってマンガを読みたいです。
勉強よりも、楽しいことをしたいのは当たり前ですね。
とはいっても学校の宿題は仕事
大人も遊びたいのを我慢して仕事の残業があります。
土日出勤のある方も多いでしょう。
同じように学校の宿題はやらなければならないことです。
では、どうやってやらせればいいでしょうか?
最初にあまり効果がない方法を紹介します。
これらをやっても失敗することが多いです。
親のNG行為
多くの親がやってみたけど、うまくいかない3つの方法を紹介します。
だれもが一度は同じようにしたことがあると思います。
叱ってやらせようとする
宿題をしないことが何度か続くと、「宿題しなさい!」と感情的になりやすいですね。
でも、感情で叱っても子どもの心は動きません。
もし一時的に宿題をするようになったとしても、
親に叱られるから宿題をする
というネガティブな動機で宿題をすることになります。
お子さんが中学生・高校生になったときにマイナスな動機で勉強が続くことはありません。
小学校高学年や中学生になれば、反抗して親の言うことを聞かなくなります。
反抗期の対応法はこちらで紹介しています。
●●禁止!
スマホ禁止!ゲーム禁止!
これも親が上から決めてしまうので、うまくいくことは少ないです。
守っているように見えても、親のいない場所でこっそりやったりするものです。
叱ってやらせようとするのと同じく子どもはそこから逃れようとするか、親に反抗します。
スマホもゲームも宿題より楽しいですから、子どもはなかなか我慢できません。
スマホばかりして勉強しない子の対応はこちらに紹介しています。
放っておく
子どもを叱るのに疲れてしまった親御さんが、子どもにまかせて放っておく場合もあると思います。
でも、放っておいたら自主的に宿題をするかと言えば小学生や中学生で自分から勉強する子はとても少ないです。
自分からやるのは、テスト前や高校受験のときぐらいでしょうか。
ですから、やはり親や先生の先導が必要になります。
宿題は自立のチャンス
では、どうすれば子どもは宿題をするでしょうか?
宿題は子どもの成長にとって必要なことです。
しかし、親が力でさせよとしたり一方的にルールを決める、あるいは完全に子ども任せにしてしまうと失敗します。
そこで、
いつ宿題をしていつ遊ぶか自分で決めさせましょう。
「〜しなさい!」と命令するのをやめて、子どもに主導権をわたすのです。
そして、宿題をする時間と遊ぶ時間が決めさせたら、親や家族に報告させます。
子どもの時間の使い方を家族も知っておくのです。
自分で決めさせれば、子どもは「やらされ感」が少なくなります。
同時に、自分で決めた責任から実行もするでしょう。
子どもに自分で決めて行動させて自立を促しましょう。
中学生の家庭学習のやり方はこちらで紹介していますので、参考にしてください。
親のサポートは?
では、親は何をすればいいでしょうか?
小学校低学年のうちは、いっしょに宿題をみてあげるのがベストです。
場所はリビングやダイニングで大丈夫です。
とくに低学年の算数や字を丁寧に書くことは習熟が必要です。
そばで優しく教えて褒めてあげる存在があるといいです。
中学生からは自立へ
お母さんもお仕事をされる場合は、少しずつでも一人でできるように練習してください。
宿題をする時間をカレンダーに記入しておくと良いでしょう。
そして時間を守って宿題ができたらカレンダーに〇を付けます。
小学生ならシールを貼っても楽しいですね。
お仕事から帰宅してちゃんと宿題が終わっていたら、しっかり子どもを褒めてあげてください。
そして「あなたはできる」と言い続けることも大切です。
親に褒められれば、子どもは「明日も宿題やろう」と思えます。
自己肯定感を高めることで、子どもは他のことにも積極的になれます。
親の勉強サポートについてはこちらにも書きましたので、お読みください。
なぜ宿題しなくちゃいけない?
「学校で勉強したのに、なんで宿題があるの?」
「なんのために宿題をしなくちゃいけないの?」
このような質問には何と答えればいいでしょうか?
さて、
勉強はしたくなったときにすればいい・・
このような発言をする人がいます。
しかし、基礎学力のない人は勉強したいときにできなくなります。
算数の基礎がない子は、中学の数学でも苦労します。
小学生のの土台の上に中学の勉強があるからです。
その基礎学力を定着させるために宿題があります。
ほぼ100%の子どもが高校を出ますから基礎学力はどんな子どもにも必要です。
ものを学ぶことの意味
学校の授業を受けたり、宿題をすること。
知識や知恵を学ぶことは人間力を高めます。
テストで良い点を取ることはもちろん立派ですが学校で学び家庭でも宿題をすることも尊い行為です。
学校から与えられた宿題は自分を高めるためにあるものです。
そして習慣的に努力することの大切さも教えてくれます。
ぜひ、ご家庭で宿題をする習慣をつけてあげてください。