内申書(調査書)を知って高校受験を有利に!
中学生なら内申書という言葉を聞いたことがあると思います。
では、内申書(調査書)とはいったいどんなものでしょうか。
また、内申点はどのように計算するのでしょうか?
高校受験生は必ず知っておきたいですし、
中学1年生・2年生も今から内申アップ方法を実践しましょう。
1、内申点=ほぼ通知簿の点
内申書は中学生活の成績や学校活動をまとめたものです。
一般的な通知表の評価は5段階ですから、9教科×5段階×3学年=135点満点の評価となります。
ご存知のように、通知簿は以下の学習観点から成り立っています。
最近ではテストの点数もこの4つの項目に分けられていますね。
1、関心・意欲・態度・・授業中の態度、挙手、質問などをできているか。
2、知識・理解・・必要な知識を理解し、記憶しているか
3、技能・・理解した知識を使いこなせるか
4、思考・判断・表現・・知識で考えたり、表現する応用力
これらの4観点で通知表の1〜5の評価が付きます。
さらに英検や漢検の資格は3級以上が対象となります。
英検は準2級以上であれば高評価が得られます。
英検3級の勉強法はこちらで紹介していますので、合格しておきましょう。
また、生徒会活動やボランティアなど校外活動もプラス要素です。
生徒会での活動は「みんなを引っ張っていけるリーダー的存在」として認められるのですね。
ボランティア活動は「奉仕の心を持っている」という意味です。
校外での地域ボランティア活動でも、参加したことを先生に伝えておきましょう。
2、内申書は受験する高校へ
内申書は将来受験する高校に提出されます。
高校受験は主に筆記試験ですが、当日の筆記試験だけでなく、内申書も加味されます。
生徒を迎える高校が受験生の中学3年間の様子も知り、本番の5教科筆記試験だけでなく日頃の学習態度も確認したいのは当然ですね。
入試当日の筆記試験が思わしくなくても内申が良ければ逆転合格できる場合もあります。
逆に、入試当日の点数が悪くなくても内申が悪ければ不合格になる場合もあります。
また、私立高校では内申だけで合格内定をもらえる地域や学校もありますね。
滑り止めの高校は内申だけで内定をもらっておけば、気分的に楽に本命受験できます。
推薦はほぼ内申書で合否が決まる
筆記試験のない推薦試験では、内申点で合否が決まります。
例えば、合格ライン=内申80点以上の生徒というように、受験高校によって推薦の合格基準があります。
さらに、面接によって入学意欲を確認します。
面接の受け方やよく聞かれる質問はこちらにまとめましたので、推薦を受ける子は参考にしてください。
3、内申の重視度は地域によって差異があります。
ただし、高校受験で内申点をどれだけ評価するかは各都道府県の教育委員会が決めています。
私立高校は一つひとつの高校が独自の評価をします。
3年間の成績を均等に見る都道府県もあれば、3年生の成績だけを内申とする都道府県もあります。
- A高校:中学3年間の成績を均等に評価する
- B高校:3年生の成績だけを評価する
- C高校:1年:2年:3年=1:1:2で評価する
地域や学校によっていろいろな評価方法があります。
お住いの地域の評価方法を知っておいてください。
ただし、インターネットで調べたものは当てになりません。
デタラメを書いてあるものもありますので、注意が必要です。
進学担当の先生や塾の先生に聞くとよいでしょう。
4、内申アップのために今からできることは?
高校の合否は当日の筆記試験結果+内申書で決まります。
ですから、中間テスト・期末テストで良い結果を出して、まずは通知表の評価を伸ばすようにがんばりましょう。
中学生のテスト勉強のやり方はこちらに書いたので、やり方で迷いがある人は見てください。
それから、英検・漢検・数検の3級以上に合格をしておきたいです。
受験者が多いのは英検で、高校入試はもちろん高校入学後も直接に役立つので英検をおすすめします。
英検を受けたことがない人は3級の勉強法を参考にしてくださいね。
試験は年に3回もあります。
3つのうちで1つでもゲットできれがOKです。
偏差値62以上の上位高校を目指すなら、準2級を目標に。
スポーツを頑張っている人は県大会出場を目指して。
吹奏楽の子は金賞ゲットですね。