中学生の勉強のやる気=自己肯定感
「どうしたら子どもはやる気が出るのだろう?」
このように悩んでいる親御さんはとても多いです。しかし、勉強のやる気スイッチは親が押せるものではなく、
子どもが自分で押すものです。
何か自己肯定感が高まるキッカケがあると「勉強頑張ろう!」とスイッチが入ります。
実は、成績が良い子も最初からやる気があって勉強しているのではありません。
幼少時代から親が自己肯定感を高めてやる気を出させてきたのです。
ここでは、今からでも自己肯定感を高める2つの方法を紹介します。
小さな成功体験をさせる
大人でも同じですが「できた!」という体験がやる気を出させます。
勉強の場合は、小テストや確認テストが良いキッカケになりえます。
中学校で単元の確認テストや英単語の小テストがあると思います。
少し努力すれば100点が狙えそうなものに集中して勉強させましょう。
「頑張ったら良い点が取れた!」という経験を積ませてください。
勉強のやり方がわかってない子にはテスト勉強のやり方をまとめたので参考にしてください。
頑張ったことや結果を褒める
もちろん、お子さんが小テストで良い点を取ったら褒めてあげてください。
先生や友達よりも、子どもは親に褒められるのを一番喜びます。
- 努力の成果だな。
- 素晴らしいぞ。
- 私も嬉しいよ。
- あなたを誇りに思うよ。
- 成長できたな。
もし思うような点数が取れなくても、
努力や前向きな姿勢を認めてあげてください。
伸びる子は小さいころから努力を認められているので、自己肯定感が高いです。
- 頑張っていたね。
- かっこよかったぞ。
- 私も嬉しかったよ。
- 前向きにできたね。
- 頼もしく感じたぞ。
良い点を取っても「できて当り前」と思わないようにしたいですね。
また
「次も頑張りなさい!」
「期末テストもしっかり!」
と余計な一言を言わないように気をつけたいですね。
「よし!次も頑張ろう!」
「期末テストも頑張ってみよう!」
お子さんの口からこれらの言葉が出たら、子どものやる気スイッチが入ったと言えます。
お子さんが言うべき言葉を親が先回りして言うと、お子さんのスイッチは入りません。
もし結果が出なくても「もっと頑張りなさい」と言うのをガマンした方がいいですね。
「もっと頑張ろう」と思うのは、お子さん自身でなくてはならないからです。
子どもの褒め方がわからない方はこちらを参考にしてくださいね。
くり返しますが、やる気スイッチはお子さんが自分で押します。
やる気のサイクルをつくる
親は自己肯定感を高める声掛けで、お子さんが自分で自分のスイッチを押せるようにはたらきかけてください。
また、一旦はオンになったスイッチもすぐに切れます。
スイッチが切れても怒らずに「お前はできる」と言い続けてください。
どうしても怒ってしまうときは子どもの上手な叱り方を参考にしてくださいね。
成績の良い子や何でも前向きな子は、この「やる気のサイクル」を持っています。
褒められ認められて自己肯定感が高いので、やる気の良い循環が生まれています。
お子さんが頑張っていることや努力している部分を認めてあげてください。
認められることによって、お子さんはやる気が出ます。
今すぐできる「ありがとう」
褒めてあげたいけど、なかなかチャンスがないな・・・という場合もあるでしょう。
そんなときは、お子さんに「ありがとう」を言ってあげてください。
私も子どもを持つ親です。子どもが生まれるとき、私の願いはただ一つでした。
「どうか、五体満足であってほしい。それだけで十分。神様お願い!」
子どもは無事に生まれ、ただひたすら「健康」を願いました。
ときどきご飯を食べさせ、おむつを換え、お風呂に入れました。
一緒に遊ぶようになると子どもがいる幸せを感じられるようになりました。
お子さんは幼い頃、あなたにたくさんの喜びを与えてくれたと思います。
現在、私の息子は大きくなり生意気なことも言いますが、子どもに対し「ありがとう」の気持ちを忘れてはならないと思っています。
子どものことで喜んだり悲しんだりできるのは、そこに子どもがいるからです。
私は息子と遊びに行った帰りには「あ〜、おもしろかったな、ありがとう」と努めて言うようにしています。
「ありがとう」の言葉で、お子さんは「自分は感謝される存在だ」と感じられ、自己肯定感が高まります。
「ありがとう」を言ったこちらも、少し照れくさいですが気持ちがいいものです。
褒められてうれしい、感謝されてうれしいのは大人も同じですね。