偏差値と点数の違いとは?
高校入試の模試(模擬試験)を受けると、偏差値が出ます。
偏差値って何でしょうか?
なぜ偏差値が必要なのでしょうか?
点数だけで順位が決まれば、だれでもわかりやすいですよね?
このページでは高校受験偏差値の目的と意味をわかりやすく説明します。
偏差値が必要な理由は?
なぜ、テストの点数とは別に偏差値が必要なのでしょうか?
それは、そのときのテストの難しさやテストの受験者が違うからです。
簡単なテストと難しいテストは同じように比べられませんよね?
次の例で考えてみましょう。
数学で80点取りました。 平均点は55点でした。
英語も80点で、平均は70点でした。
数学と英語は両方とも80点なのに、価値が違うと感じませんか?
平均が低いときの80点と、平均が高いときの80点では価値が違います。
数学の80点 = 平均 + 25点
英語の80点 = 平均 + 10点
数学の方が平均点との差が大きいことから、
数学の80点の方が成績優秀といえますね?
同じ80点だけど基準が違うので、価値が変わるわけです。
学校のテストでは、科目によって平均点が異なることはよくあります。
また、2つの中学校の生徒の成績を比べるときは、テストの問題が違うと平均点も変わり、同じ基準で比べられません。
そこで平均からどれだけ離れた成績かを表す基準が必要となります。
そう、それが偏差値です。
偏差値の数字は何?
高校受験模試を受けたら、偏差値が気になりますよね?
偏差値の数字がどのように決まるかというと、複雑な計算が必要になってきます。
ですので、上グラフを見ながら次のように考えてください。
受験者が100人いたとすると・・
- 平均点と同じ = 偏差値50
- 16番以内に入った = 偏差値60以上
- 2番以内に入った = 偏差値70以上
こんな感じで考えるといいでしょう。
なお、高校受験模試を受けるなら、できるだけ規模が大きいものにしてください。
3000人以上の規模なら偏差値も正確です。
高校受験模試を受けたことがない人は受け方など参考にしてください。
高校受験生として知っておきたいこと
高校受験生なら、入試前に何度か校外模試を受けると思います。
その結果が出たときに、ぜひ覚えておきたい2つの偏差値があります。
1、得意教科・不得意教科の判断
平均点と同じ点数を取れば偏差値50です。
つまり、偏差値50以下なら不得意教科です。
言い換えれば、伸びしろがある教科です。
基本から振り返り、50まで持っていきましょう。
偏差値60まであれば、得意教科と言っていいでしょう。
応用問題をガンガン解いて、さらに伸ばしましょう。
2、志望校の偏差値
2つめは、自分の志望高校の合格偏差値です。
模試の結果には、合格基準偏差値が書いてあると思います。
その数字を目標に受験勉強をがんばってください。
教科によって、基準を達成していたりいなかったりだと思いますが、とりあえず5教科合計が基準に達するよう努力しましょう。
模試の偏差値が悪くて受験校を迷ったらこちらを参考に検討してくださいね。
ネット上の偏差値は信じない
高校受験の偏差値をネットで調べると、サイトによって合格偏差値がバラバラです。
適当な数字が並んでいる事もしばしばあります。
正確な偏差値は、中学校の進路指導の先生に聞くのが一番です。
子どもどうしよりも、学校や塾の先生にたずねましょう。