高校受験勉強は得意教科と不得意教科とどちらをたくさんする?
高校受験の勉強、がんばっていますか?
受験勉強では、得意科目を伸ばす方が有利でしょうか?
それとも、不得意科目を克服するほうがいい?
学習塾で20年以上の受験指導をしてきた結論を紹介します。
不得意教科の優先しよう!
20年以上の高校受験指導の結論としては得意を伸ばすより苦手分野を減らすのがベスト。
(もちろん得意分野は勉強を続け、さらに得意を目指してくださいね)
だれでも得意な教科や好きな分野は楽しいです。
不得意な分野は勉強したくないと思います。
その気持ちはよくわかります。
でも、高校受験に限っては不得意教科の克服をするほうが志望高校の合格に近づきます。
その2つ理由を説明しますね。
不得意の方が伸ばしやすいから
得意を伸ばすより、不得意の方が伸ばしやすいです。
志望高校合格まであと20点伸ばしたいとします。
どちらが実現しやすいと思いますか?
1、得意で80点の英語で100点を目指す
2、不得意で40点の理科で60点を目指す
どちらも同じ20点アップなのですが、難しさが違うのは分かりますよね?
高校入試で100点を取るのは、ほとんど不可能に近いです。
それよりも、40点の理科を20点上げるほうが容易です。
40点ということは、60点分の伸びしろがあるからです。
英語で100点を取るより理科の残り60点のうちの20点アップが簡単です。
不得意教科はリスクが大きいから
高校入試は5教科の筆記試験と内申書の合計で合格・不合格が決定されます。
内申点も重要ですが、やっぱり学力試験の比重が大きいです。
高校受験の内申書(調査書の影響)についてはこちらに書きました。
その学力く試験で不得意教科があるのは、リスクが大きいです。
一般に、試験は問題が難しいと点数に差が付きにくいです。
自分が不得意でも、他の子もできないのであまり差がつかないのです。
しかし、問題が少し簡単だったときはどうでしょう?
みんなが良い点数を取っているのに、自分だけ低い点になります。
ですから、極端に不得意な科目をつくると危ないのです。
大学受験や就職は好きなことを伸ばそう
得意教科を伸ばすより、不得意をなくすほうが良いです。
でも、これは高校入試の話です。
高校生で文系・理系を選ぶときや将来の仕事を考えるとき、つまり高校卒業以後は、興味や好きで選ぶのが良いと思います。
今はいろいろな分野でエキスパート(専門家)が求められている時代です。
ワクワクすることや大好きなことなら専門家にもなりうると思うからです。
大学入試も学力より相性で選ぶ時代になってきたと感じます。
推薦枠が大幅に増え、よりよい学生を大学側も欲しいのですね。
苦手教科の勉強法は?
ここからは、不得意教科の勉強法を紹介します。
苦手な教科はやる気が起きないと思いますが、少し工夫をして少しずつでも克服しましょう。
その努力が合格への近道です!
サンドイッチ勉強法
苦手分野はやる気が出ないと思います。
そこで、苦手な勉強を好きな勉強でサンドします。
例えばこんな感じです。
- 好きな英語の単語を覚える
- 苦手な理科の電流を勉強
- 好きな社会の地理復習
短時間集中法
苦手な教科の長い時間の勉強はつらいでしょう。
そこで、15分だけ集中して勉強することにしましょう。
15分たったら、10分休憩しましょう。
そしてまた15分だけ頑張ってみます。
トータルで1時間も頑張れば充分です。
基本問題をしっかりマスター
苦手分野なので、応用問題はやらなくて大丈夫です。
高校入試の過去問や問題集はあと回しです。
問題集の基本問題・標準問題を繰り返しましょう。
中学校で配られたワークがあれば、それでOKです。
理科や社会は教科書をよく読むこともおススメします。
教科書は中学校の学習の『原点』です。
それでは、苦手克服を目指して頑張ってください。
志望校合格を願っています!