部活を引退したら上手に高校受験へ切り替えよう
部活と勉強の両立
部活動は中3の6月中旬から7月に県大会があり、そこで負ければ引退となります。県大会でも勝てば、関東大会などの大きな大会に出て、夏休みまで食い込むでしょう。
部活動が忙しすぎて勉強しないから、部活動は辞めさせたい…
このようなご相談をいただくことがあります。
たしかに、運動部に入ってヘトヘトになり家に帰ってきたら疲れてすぐ寝てしまう。いつになったら受験勉強を始めるのか心配になってくる。そのお気持ちはよくわかります。しかし、本人が楽しくやっているなら続けるのがいいでしょう。
スポーツ部と吹奏楽部はうまく時間をつかって両立をしたいですね。勉強と部活動の両立方法はこちらに書きましたので、参考にしてください。
ただし文科省では「平日1日、土または日が休み=週休2日」と決められています。
出典:スポーツ庁 運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン
平日も土日も休みがない場合は、顧問の独断と校長の見て見ぬふりがありえます。いまだに頭の中が昭和の指導者もいますから、教育委員会に相談したほうがいいでしょう。定期テスト前になっても部活動がある場合も同様です。
中3生は最後まで精一杯やろう
中3生は6月に県大会予選が始まります。最後まで悔いのないよう楽しみながら精一杯やりたいですね。試合に勝っても負けても「やり切った!」と思えるのが一番でしょう。
一つのことに打ち込んだことがある子は受験勉強も頑張れる傾向にあります。
とくにスポーツや吹奏楽をやっていた子は体力・持久力・集中力があるからです。部活動引退から高校受験勉強への切り替えもうまくいく場合が多いです。
スポーツをやっていた子は試合という目標に向かって練習しますね。吹奏楽や合唱の子はコンクールに向けて練習してきたと思います。高校受験も合格という目標に向かって練習(ワークなど)し、ときどき試合(テストや模試)で実力を試す点では同じです。
7月から始めて間に合うのか?
夏から受験勉強を始めて間に合うのか?心配になる中学生や親御さんも多いと思います。
結論から言いますと、多くの子は間に合います。なぜなら、大学付属高校受験など特殊なレベルの受験が必要でないほとんどの子は部活動を引退してから本格的に勉強を始めるからです。つまり、ライバルも同じ時期に勉強を始めるからです。ただし、もちろん受験は他の子との競争なので、結果的に不合格になる場合はあります。
間に合うか?間に合わないか?を気にするより、うまく生活と気持ちを切り替えて勉強に取り組むほうがいいですね。
夕方の時間を有効活用しよう
部活動が終わると、中学生の生活が大きく変わります。今まで部活動をしていた放課後の時間が空くことです。
16:00くらいに学校の終礼や掃除が終わり、帰宅していきます。親御さんがお仕事をされている子は、夕飯までダラダラ過ごしやすいです。スマホ、テレビ、ゲームなど誘惑がいっぱいです。逆にこの夕方の時間を勉強に当てられれば、大きな効果が期待できます。
可能ならば、次のどれかを実行したいです。
- 学校に残って勉強させてもらう
- 塾の自習室へ直行する
- 図書館などへ行く
夕方の時間に1時間以上勉強して、夕飯やリラックスタイムをはさみ、夜は2時間の合計3時間を目安に勉強するといいでしょう。高校受験生の勉強時間の目安はこちらに書きましたので、参考にしてください。
7月〜夏休みの勉強内容は?
受験勉強のスタートは、中1・中2内容の基礎復習をおすすめします。夏場は基礎を固めて、秋冬は応用や実戦練習をたくさんしたいからです。
中1・中2のつまづきがある単元は夏休みのうちに復習しておきましょう。中1や中2で良い成績を取っていた人も、基礎の復習からもう一度やっておくのがよいでしょう。なぜなら、わかっているつもりでも忘れていることが多いからです。
中3生の夏休み勉強法はこちらに書きましたので、詳しく知りたい人はお読みください。受験勉強は9月スタートだと遅いので、たっぷりある夏休みの時間を有効活用したいです。
たまに身体を動かした方がいい
スポーツをやっていた子は放課後の部活動がなくなると、体力が余ってきます。
運動は脳を活性化させるというデータもありますから、週1くらいで身体を思い切り動かすのはいいでしょう。
受験勉強漬けだとストレスもたまりますね。部活の仲間と集まって一緒に汗を流すのもいいし、ワイワイ話すのも楽しいですね。気分転換のつもりで楽しみましょう。
- 1学期は勉強と両立頑張ろう
- 中3生は7月の大会まで悔いなく
- 7月から始めれば受験に間に合う
- 夏休みは中1中2の基本復習から
- たまに運動してリフレッシュ
部活引退から受験勉強に切り替え まとめ