反抗とは心の表れです
お子さんの反抗期で悩んでいますか?
小学校高学年から中学3年間で
反抗期がある場合が多いです。
学習塾でたくさんの中学生の親子と接した経験から、
反抗期とはどんな心理なのかお伝えします。
反抗は自己否定の気持ち
『自己肯定感』という言葉はご存知かと思います。
自分は素晴らしい!と思う気持ちですね。
中学生はその反対、つまり自己否定の気持ちが強くなりやすいです。
学校で生活をしていれば、
自己否定が大きくなるときがあります。
- 先生に怒られたとき
- 友達にばかにされたとき
- 部活動で失敗したとき
- 苦手なスポーツ(体育)のとき
- テストの点数が悪かったとき
自己否定の気持ちが大きくなる場面は
これらの他にもたくさんあります。
反抗する元気があるならいいですが、
学校に行きたくなくなる場合もあります。
児童生徒の不登校は増えていて、
毎年過去最多を更新しています。
心のもがき苦しみ=反抗
自己否定が大きくなると、
子供は自分を責めたり、家族に八つ当たりをします。
たとえば、学校の成績が悪かった場合です。
「どうせ僕はバカだから」と
自己否定がますます大きくなる。
または
「お母さんが悪い、お父さんが悪い」と
一番近い家族に責任転嫁します。
子どもは大人のような多くの人生経験もなく、
「仕方ない」と割り切ることもできません。
ですから、子供はもがき苦しみます。
そうです。
心のもがき苦しみ。これが反抗の正体です。
自己肯定と自己否定の心のバランスが崩れています。
自己肯定が小さく、自己否定が大きくなると、
子供は反抗しているように見えるのです。
反抗とは自立心
中学生が反抗する原因が、もう一つあります。
それは親(大人)から自立しようとする気持ちです。
中学生はまだ経済的には自立していませんが、
精神的に独り立ちしようとする時期です。
- 私は自分で何でも決める!
- ボクは何でもできるんだ!
- 私の人生なんだ!
このような自立欲求が強いとき、
子供は反抗しているように見えます。
現実は、子供は何でも自分で決められるわけではなく、
何でもできるわけではありません。
また、自分一人の力で生きているのではないことは
本人もよく理解していることでしょう。
親は自分の自立をジャマするもの
私は自分で何でも決めたいんだ!
何でもできるんだ!
私の人生なんだ!と子どもは願います。
ですから、実際には衣食住を支えてもらっている家族が、
いつもおせっかいを焼く自分の自立をさまたげるものに思えてくるのです。
子供は、自分一人では生きていけないことに気づいていて、
自分に腹が立っていると考えてください。
心の奥底では親に感謝していますが、
自立心が強くなりすぎると反抗の形になってしまいます。
こんなことを言われたことがありませんか?
- 「私の部屋のものを勝手にさわらないで!」
- 「自分の洋服なんだから自分で決める!」
- 「うるさい!ウザイ!」
- 「あっち行って、一人にして!」
お子さんの口からこのような言葉を聞いたら、
自立しようともがいているのだと受け取りましょう。
もちろん、親が嫌いだからという理由で
そのような態度をとっているわけではありません。
子どもはいつも親のことを気にかけていますし、
反抗しても愛してもらえていると信じています。
お子さんの成長を暖かく見守ってあげてください。